夢を持ったらまずやるべきこと、それは「否定」!【粟田貴也さんのコンパス】

どうも、メーターです。

 

このブログではある方のインタビューなどを拝見して、私なりに「イイネ!」と思ったコンパス(こだわり)について、私なりの解釈とともにお伝えしていきます。

読者の方には、ご自身のコンパスのラインナップを豊かにして頂き、快適な旅に出ていただければと思います。

 

今回は「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングス代表取締役社長兼CEOの粟田貴也さんのコンパスについて記載したいと思います。

 

○粟田さんのコンパス「夢を持ち、今を否定する」

f:id:hitsuji-no-compass:20210720212945j:plain粟田さんはなりたい自分になる為にはまず「夢を持つことから始めよう」と主張します。
これだけだと「案外普通だな」「それ、上司からもよく言われるヤツ」とツッコミを入れられてしまいそうですが、この主張にはつづきがあり、次の2ステップを踏むことが大切だと述べられています。
ステップ1:今を否定する
ステップ2:人に語る

<ステップ1:今を否定する>
「今を否定する」とはどういうことか、それは掲げた「夢」と「今」を比較しようという事です。夢はまだ自分がなれていない状態であるため、当然現状とは差異があります。その「差」を埋める為にはどうすべきかと考えることで「自分がまだ出来ていないこと」を見つけていく事が可能になります。
「夢を持てばやる気がでるぞ!」と半ば根性論な理屈を語る方は多いですが、夢を持ち具体的な「やるべき事」が分かるれば「じゃあこれから取り掛かってみるかな」と取り組みやすそうな、そんな気がしてきますよね!

<ステップ2:人に語る>
粟田さんの主張通り「今を否定」することにより「自分がまだ出来てない事(やるべき事)」が見えてきたとします。とは言ってもその内容が全く新しい事や自身の不得意な事ばかりだと「いやコレ無理でしょ…」とメンタルが削られるかと思います。

そこで「人に語る」ことが重要です。夢を語り興味を持った人の中には自分では出来ないことをあっさりとやってのける救世主のような方がいます。もしそんな方に出会ったらなりふり構わず頼る事が大切です。大切なのは一人でやり抜くことではなくその夢を叶えること、さらにはその夢を叶えることで人を幸せにすることが重要です。なので周囲をどんどん巻き込み短時間で夢を実現する方が遥かに重要で価値がありますよね!

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しかし、普段から努力している方ほど今の自分を否定するのに抵抗がありますし、日本人ならではの感覚かもしれませんが「誰にも他言せずコツコツと自分の力で達成した夢の方が価値があるんじゃないか」というような価値観で「夢」については背中で語ってきた、そんな方も多いのではないでしょうか。お恥ずかしい話、私も「そんなのが理想かな」なんて考えてました。
しかし粟田さんはこう述べられています。

今でも自分ができないことを恥ずかしいことだとは思っていません。私にとって一番大切なのは、できないことを正直に話して手伝ってもらうこと。非力な自分を、非力であるとわかること。それが、一番の強みじゃないかと思います。

流通科学大学/大切なのは、『自分ができないことは何か』をしっかり認識すること

粟田さんにここまで言われては仕方がありません。これまでご自身の夢について語らなかった方は「どんどん夢を語り、自分の弱みを認め、ガンガン人に頼る」というスタイルに是非シフトしていきましょう!

○夢を持つときの注意点「なるべく大きな夢を持つ事」

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「夢+2ステップ」を理解したので明日から気合を入れるかと意気込んで頂いた方に注意点があります。それは「なるべく大きな夢を持つ事」です。「大きな」とは抽象的なのでもう少し具体的に言うと「これまでの行動が大きく変えなければ叶わないくらいの夢」です。
「否定」の工程では「夢」と「現状」の差を見つける事が大切と述べましたが、この差がほとんど無いと具体的な行動につながりません。「なんか今のままとりあえず様子見てみるか」みたいな、いかにも安全牌置きに来たかのような意思決定になります。

よって夢をもつ段階でその「差」をなるべく広げておくことで、具体的な活動目標が立つので夢への一歩を踏み出しやすくなります。

まとめ
今回は粟田貴也さんのコンパスについて記載致しました。

<コンパス「夢を持ち、今を否定する」>
・なりたい自分になる為にはまず夢を持つ
・夢を持った上で2ステップ踏む事が大切
 ステップ1「今を否定する」:夢と今の差を確認し自分ができていない事を確認
 ステップ2「人に話す」:夢を語り、自分では出来ない事をできる人を頼る
・夢は「これまでの行動が変わらないと叶わないくらいのもの」にすべし
・夢と現状に差があるほど「具体的に何をすべきか」が明確にできる

いかがでしたでしょうか。
「人に頼る」や「今を否定する」についてやっぱり抵抗あるなと思う方にメーター的な補足です。

<頼ることは迷惑?いや、むしろ嬉しいかも>
「こんな事頼んだら迷惑では…」と心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、私はそうなんですが「頼られる」とむしろちょっと嬉しい気分になりませんか?しかも、それが自身の得意分野であるほど「負荷」と言うよりも「楽しみ」に近い感覚で取り組むことが多いです。

あなたは苦手を避けれる、頼られた側は少し嬉しい、結構「Win-Winな関係」を築けるのではと思いました。

 

<否定なんかできない!なら言い換えではいかが?>

「『今を否定する』なんて私のプライドが許さない!」という方もいらっしゃるかと思います。そんな場合は「夢の言い換え」という考え方ではいかがでしょうか。

例えば、「一カ月の売り上げを100倍にする」という夢を掲げたとします。それを「売り上げるまでの期間を今までの半分にする」というように言い換えたとします。するとどうでしょう、初めは単に「どうやって稼げば...」みたいな印象でしたが、後者だと「どの期間が短くできるかな」というように発想の方向が変わったように思いませんか?

こんな感じで「夢」を言い換えていけば「まだやれていない事」が見えてくるはずなので、是非試してみてください!

 

みなさんのコンパスラインナップに本記事を加えて頂ければ幸いです!

ではまた!